スキルシート

経験を“案件に伝わる言葉”に翻訳するスキルシートの書き方

Relay編集部7分

この記事の要点

  • スキルシートで損をするのは“盛りすぎ”ではなく“ぼかしすぎ”。日常語のままだと担当工程が案件先に伝わらない
  • コツは「誰と話したか」ではなく「何を決めたか・何を作ったか」を書くこと。主語を成果に寄せる
  • やっていないことは書かない。翻訳とは、やった工程を案件先の語彙に置き換えて粒度を整えること

スキルシートで案件に通らない原因は、経験不足よりも「書き方でぼかしてしまっている」ことのほうが多いです。やった作業を日常の言葉のまま書くと、案件先には担当工程が伝わりません。

大切なのは盛ることではなく、やった工程を案件先に伝わる言葉へ「翻訳」して粒度を整えること。この記事では、具体的な言い換え例とともに、その手順を解説します。

なぜ「翻訳」が必要なのか

たとえばスキルシートにこう書いてあったとします。

営業さんと打ち合わせして、調べて、作って、直した。

あなたがやったことは事実でも、案件先には「具体的に何を担当できる人なのか」が伝わりません。これを案件先の語彙に翻訳すると、印象がまったく変わります。

要件ヒアリングと仕様調整を行い、技術調査のうえ設計・実装し、障害対応・改修まで担当した。

同じ経験でも、後者のほうが「任せられる工程の幅」が明確です。これが翻訳の効果です。

そのまま使える 翻訳テーブル

日常語を、スキルシートで使われる工程の言葉へ置き換える対応表です。

元の表現(日常語)言い換え例(案件先に伝わる言葉)
営業さんと話した要件ヒアリング / 仕様調整 / 顧客折衝
調べた技術調査 / 原因調査 / 影響調査
作った設計 / 実装 / 構築 / 機能開発
直した改修 / 修正 / 障害対応
まとめたドキュメント整備 / 資料作成 / 手順書作成
試した検証 / 評価 / PoC実施
AIにコードを書いてもらったAI活用による実装支援(+自分が担当した工程を併記)

翻訳の3つのコツ

1.「誰と話したか」でなく「何を決めたか」を書く

「営業と打ち合わせ」ではなく「要件を確定させた」「仕様を調整した」。主語を、相手ではなくあなたが動かした成果に寄せると、担当範囲が伝わります。

2. 工程を分解して、担当した範囲を明示する

「開発した」だけでは、設計から関わったのか実装だけかが分かりません。要件定義 / 設計 / 実装 / テスト / 運用のうち、どこを担当したかを分けて書きましょう。関わった工程の幅は、そのまま任せられる案件の幅になります。

3. 盛らない。やっていないことは書かない

翻訳は、事実の粒度を整える作業です。立派に見せるために担当していない工程を足すと、参画後にミスマッチが起きます。やったことを、正確な言葉で——これが信頼につながります。

翻訳したら、案件につなげる

スキルシートの全体像や項目の作り方は スキルシート完全ガイド にまとめています。形から整えたい方は、Relayの無料登録でスキルシートのテンプレートも配布しています。

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よくある質問

経験を“翻訳”するとは、話を盛ることですか?
いいえ、逆です。盛るのではなく、やった工程を案件先に伝わる正確な言葉へ置き換えて粒度を整えることを指します。やっていないことは書きません。
AIにコードを書いてもらった作業は書いてよいですか?
書いて構いません。「AI活用による実装支援」のように表現し、自分が担当した工程(要件整理・レビュー・修正・結合など)を併せて書くと、実際の貢献が伝わります。
どこまで具体的に書けばいいですか?
案件先の担当者が「この人に任せられるか」を判断できる粒度が目安です。担当工程・対象規模・使った技術・結果を、可能な範囲で数字を添えて書きます。

監修

馬込 浩株式会社KOPS 代表取締役

業務システムの開発・受託に携わり、フリーランス/業務委託エンジニアの調達・案件マッチングの実務に通じる。Relayの記事は、案件先に「伝わる」スキルシートと、案件を切らさない働き方の観点から監修しています。

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